出会い系サイト規制法について詳しい解説(副業でサイト運営する人向け)

副業でコミュニティサイトの運営をするのであれば、出会い系サイト規制法を知っていなければ、出会い系サイトを運営しているつもりは全くなくても、実際は出会い系サイトの条件を満たしてしまっていて罰則の対象になってしまうということになりかねません。

ここでは副業でサイト運営(特にコミュニティサイト)をする方向けに出会い系サイト規制法について解説します。

1.出会い系サイト規制法とは

出会い系サイト規制法(正式名称はインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)は、平成20年12月1日に施行され、平成21年2月1日から利用者の年齢認証に関して厳格化されました。

1-1.出会い系サイト規制法の目的

出会い系サイト規制法は18才未満の児童を出会い系サイトの利用に起因する自動売春などの犯罪から保護することを目的とした法律になります。

出会い系サイト規制法の施行は平成21年(2009年)12月1日で、当時はいわゆる出会い系サイトがかなり活発だった時期で、出会い系サイトを使った売春なども犯罪に関する報道も頻繁にされていて、出会い系サイト規制法が出来るの自然な流れでした。

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=415AC0000000083

電子政府の総合窓口(e-Gov) 
インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律

法律が時代に追いついていないのはよくあることですが、出会い系サイト規制法が施行された年の3年前の2006年9月に当時国内最大のコミュニティサイト(SNS)だったミクシィが東証マザーズに上場、その後、出会い系サイト規制法によって年齢認証が必須になった出会い系サイトよりも、無料で使えるmixiやfacebookなどのコミュニティサイトに出会いを求めるユーザーが流れていって、さらにいわゆるSNSではないtwitter、LINEなどのコミュニケーションツールに出会いを求めるユーザーが完全に流れていきます。

出会い系サイト規制法によって出会い系サイトで発生する犯罪件数は激減しているのに対して、コミュニティサイトで発生する犯罪件数が激増しているので、警察も届出がされている出会い系サイトよりもコミュニティサイトでの犯罪の方に目を向けおり、コミュニティサイトを運営する事業者が自主的に立ち上げた青少年ネット環境利用整備協議会に当社も設立時から参加していました。

出会い系サイト規制法を理解しておかないと「コミュニティサイト」を運営していたつもりが実は「出会い系サイト」になってしまっていて罰則の対象になってしまう、という最悪な事態になりかねません。

2.出会い系サイトの定義

「出会い系サイトの4要件」と呼ばれていますが、以下の4つの条件を全て満たすと出会い系サイトとして定義されます。

(1)  面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
(2)  異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
(3)  インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
(4)  有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。

警視庁 サイバー犯罪プロジェクト

2-1.出会い系サイト規制法の実例

出会い系サイト規制法が施行されてしばらくしてから、運営していた国内最大のメル友募集掲示板「@メル友」が「出会い系サイト」として届出がされていないのでサイトを閉鎖するように警察から連絡が入りました。

出会い系サイトとして運営しているつもりは全くなかったのでどうすれば出会い系サイトにならないか警察と話し合ったのですが、当時はユーザーの性別を男性、女性それぞれアイコンで表示をしていたので

ユーザーの性別が分からないようにすれば「異性との出会い」には該当しない(出会い系サイトの4要件を全て満たさなくなるので出会い系サイトとして判断されなくなる)

とのことだったので、即日性別アイコンの表示を取りやめました。

2-2.性別表記をなくした影響

一番懸念していたのが、ユーザーの性別表記をなくすことによって、すぐに相手の性別が分からなくなるのでユーザーからすると不便になってしまうので、ユーザーが離れてしまう、結果として売り上げが下がる、ということを一番懸念したのですが、結果として全く影響がないどころか逆にユーザーの滞在時間が増えて売り上げがかなり上がりました

相手の性別がすぐに分からないのでサイト内を巡回してユーザーの自己紹介文をよく読むようになって(プロフィールページの滞在時間が増える)、メッセージの送受信件数が伸びて、サイトの滞在時間が爆発的に増えたことによって、実際売り上げが倍近くまで伸びました。

2-3.ユーザーが性別を記載するのはいいの?

サイト側がユーザーの性別を表記しなくなったとしても、ユーザー自身が自分の性別を分かりやすいようにユーザー名に「♂、♀」などの記号を入れたり、自己紹介文に「男性です、女性です」という記載をすることは問題ないのか警察に問い合わせましたが、サイト側が「異性との交際を希望する者」にサービスを提供しているのでないので、ユーザー自身が性別を記載することは問題ないとの回答でした。

2-4.性別の記載をしても問題ないケース

出会い系サイト規制法では出会い系サイトとして判断される条件の1つとして

面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。

があるので、メル友募集掲示板「@メル友」はリアルな出会いではなく、あくまでもメールでのやりとりをする相手を探すことが目的でも、性別の表記があると異性との交際を希望するユーザーに対してサービスを提供していると判断されてしまいます。

過去にいくつも掲示板サイトを運営していましたが、

メル友募集掲示板性別の表示なし
メンタルヘルス相談掲示板性別の表示あり

としていました。

これはメンタルヘルス相談掲示板「@メンタルヘルス」は(リアルに出会うか否かは関係なく)「ユーザー同士の交際」を目的ではなく、特定の目的の相談をすることを目的とした掲示板なので出会い系サイト規制法の対象にはそもそもなりません。

ユーザーの性別を表示しているメル友募集掲示板やスカイプ友達募集掲示板などいくつもありますが、そういったサイトは法律に違反しているので、副業でサイト運営をするのであれば絶対真似しちゃダメです。捕まります。

3.出会い系サイトの運営は避ける

出会い系サイトを運営するには、欠格理由に該当しなかった場合、警察に届出を提出して、問題がなければ公安委員会から許可がされます。

ここでは、欠格理由と届出方法について詳しい解説はせずに、実際に出会い系サイトの運営に関する届出が受理された場合に、副業で出会い系サイトを運営する際に問題になる2つの点を解説します。

3-1.ユーザーの年齢確認

出会い系サイトとして届出をした場合、以下のいずれかの方法でユーザーが児童でないことを確認する必要があります。

  • 運転免許証、健康保険証などの公的な身分証明書の提示
  • クレジットカードでの認証(児童はそもそもクレジットカードを作れない)
副業で限られた時間の中で提示された身分証明書の管理、確認やカード決済の導入などはあまりにも現実的ではないですね

3-2.禁止誘引行為の防止措置

児童自身、または児童を相手にした交際を目的とした投稿があった場合は、即時削除などの対応をする必要があります。

児童を相手方とする性交等の誘引(法第6条第1号)
児童による性交等の誘引(法第6条第2号)
対償を示して児童を異性交際の相手方とする誘引(法第6条第3号)
児童が対償を示して行う異性交際の誘引(法第6条第4号)
児童を相手方とした異性交際の誘引、児童による異性交際の誘引(法第6条第5号)

神奈川県警察 インターネット異性紹介事業の届出方法について

出会い系サイト以外でもこういった内容の投稿があった場合、当然削除などの対応をする必要がありますが、出会い系サイトとして届出をしたサイトの場合、これらの投稿を削除せずに放置してしまうと、防止措置を怠ったとして100万円以下の罰金が課されてしまいます。

これも副業でサイト運営をするとなると、日中は投稿内容の監視をする時間がかなり限られてしまうので、リスクが非常に高くなります。

4.まとめ

出会い系サイトの運営には届出の必要があるだけでなく、ユーザーの年齢確認や禁止誘引行為の防止措置として、掲示板の投稿をかなりの頻度で確認して削除などの対応をする作業が発生してしまうので、副業でサイト運営をする際に出会い系サイトを選択するのはあまりにも現実的ではありません。

現在、出会い系サイトは出会い系サイト規制法で規制されていますが、実際のところ出会い系サイトよりもTwitterやLINEなどのコミュニケーションツールで起こる犯罪の方がはるかに数が多くなっているので、出会い系サイト規制法は形骸化してしまっていて、今後SNSやコミュニケーションツールを規制する法律が出来る可能性はありますが、現時点では規制されている出会い系サイトを選ぶメリットはありません。

ユーザー同士の交流が目的の掲示板サイトを副業で運営する場合、出会い系サイトとして判断されないように、

ユーザーの性別は表示しない
ユーザー同士の交際を目的としたサービスにしない

ようにする必要があります。

アフィリエイトサービスプロバイダでシステムエンジニア、制作ディレクターとして働く傍ら、PHPの勉強がてら副業として0からメル友募集掲示板「@メル友」を開設、副業ではとても運営できない規模になった為に独立、国内最大のメル友募集掲示板に育て上げ、最大で月間500万円を売り上げ、2018年末に数千万円規模で売却。
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