ネットの匿名は全然匿名じゃない件

匿名掲示板でも、twitterなどのSNSでも、これだけ逮捕者が出ているのにいまだに「ネットは匿名だから何を書いても大丈夫」と思っているとしか思えない内容が非常に多いですが、ネットの匿名は全然匿名じゃありません。公的機関であれば余裕で個人を特定することが出来ます。

このことを知らないで援助交際の投稿とか、アダルト画像の投稿とか、誹謗中傷とかを書いている人がいまだにすごく多いのので、ネットの匿名は全然匿名じゃない件について書きます。

1.IPアドレスとは

インターネットに接続する際、パソコンからであっても、スマホからであっても、レシピがダウンロードできる冷蔵庫からであっても、契約しているプロバイダからIPアドレス(グローバルIPアドレス)が付与されます。

「この情報送って」(開きたいページのURLを送信)
「了解、送るよ」(送られたURLのページを表示)

という通信を自分のパソコンやスマホからする時、どこの誰か分からなければ

「この情報送って」
「いや誰に送ればいいんだよ」

となってしまいます。なので、自分自身が誰かを明示する為に契約しているプロバイダーから接続する時にグローバルIPアドレスという住所のようなものが割り当てられます。

いま現在、このページを見ているということは、プロバイダーからグローバルIPアドレスが割り当てられてインターネットに接続しています。現時点で自分に割り当てられているグローバルIPアドレスは

CMAN
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi

で確認することが出来ます。

2.アクセスログについて

掲示板サイトであれ、SNSであれ、WEBサイトを開くとWEBサイトが入っているサーバーには「アクセスログ」といって、「どのグローバルIPアドレスからどのページを開こうとする要求があったか」という情報が残ります。

それだけだと、膨大なアクセスログの中の一部でしかないので、掲示板サイトやSNSであれば、掲示板への投稿やメッセージの送信などをした際に、

送信した内容
どのユーザーが投稿したか
投稿した際のIPアドレス

などをデータベースに記録しています。

運営していた掲示板サイトでも当然、送信した内容とIPアドレスはセットでデータベースに記録していましたし、お問い合わせフォームからのお問い合わせも接続時のIPアドレスのセットで記録していました。

これは、CMANさんのページでも書かれていますが、

不正に取得した情報ではありません。インターネットの仕組みで送受信される項目となります。

https://www.cman.jp/network/

どのような機器であってもインターネットの仕組みとして接続元のIPアドレスが分からなければ要求された情報を返答出来ないので、接続元のIPアドレスの情報は必ず送信されます。

3.匿名性について

上記のCMANさんのIPアドレスの「あなたが現在インターネットに接続しているグローバルIPアドレス」の「あなたの通信情報」に表示されるのは、

あなたのIPアドレス
ホスト名(FQDN)

だけです。そう、それだけです。

数字が並んでるだけのIPアドレスなんて分かったところで個人の特定なんか出来る訳ないじゃん

と思いますよね。そうです。IPアドレスはインターネットに接続する時に一時的にプロバイダから貸与されるだけなので、WEBサイトを運営している側からするとIPアドレスが分かったところで、そのIPアドレスを所有しているプロバイダと、場合によってはおおまかな都道府県までが分かるだけで個人の特定は出来ません。また、ルーターの電源を落とすなどすれば、ほとんどの場合IPアドレスは変わってしまいます。

なので、WEBサイトの運営者側からすると、

どのIPアドレスを使ったアクセスか
どのプロバイダを使っているのか

ぐらいしか知りようがないので、この時点では完全に匿名なのでWEBサイトの運営者からすると個人の特定なんて出来ません。

4.情報開示について

では、なぜIPアドレスくらいしかWEBサイトの運営者は知りようがないのに逮捕者が出ているのでしょうか。

それは、警察などの公的機関であればIPアドレスから個人を特定することが出来るからです。

先にも書きましたが、WEBサイトにアクセスした際にはアクセスログがサーバーに記録されますし、ほとんどの掲示板サイトやSNSであれば掲示板への投稿やメッセージの送信などをした際にその時間とIPアドレスをデータベースに保存しています。

プロバイダはインターネットに接続する際に契約者に一時的にIPアドレスを貸与しているだけですし、一般人からいくら聞かれたところでそのIPアドレスをどの契約者が使っていたか教えることは絶対あり得ません。

ただし、警察が捜査の為に必要な場合や、裁判所からの情報開示命令があった場合は、プロバイダは指定された時間にそのIPアドレスを使っていた契約者がだれか(個人情報)という情報を開示する為、公的機関であれば個人の特定が可能なのです。

警察が捜査の為にWEBサイトを利用する個人を特定する順序を例に説明します。

WEBサイト側に捜査関係事項照会文章を送る

警察に被害届が提出された場合や、捜査に必要な場合、WEBサイトの運営者に対して「捜査関係事項照会文章」という、捜査に必要な情報を開示するように要求する書類が届きます。

WEBサイトによっては電話など口頭での問い合わせだけで開示する場合も、逆に令状の提示がなければ一切情報を開示しないなど様々ですが、裁判所を通した命令や令状があれば開示せざるを得ないので最終的には開示します。
WEBサイトの運営者が開示されていない適当に運営されているWEBサイトであっても、そのWEBサイトがホスティングされているサーバー会社に警察から情報開示要求を行えば、WEBサイトを運営している事業者を特定することが出来ます。

警察からWEBサイトの運営者に情報開示要求をする

WEBサイトの運営者が捜査関係事項照会文章を受け取ったら、指定された投稿やメッセージなどの送信日時、IPアドレス、内容を開示します。

プロバイダに警察から情報開示要求をする

WEBサイトの運営者から受け取った情報から、プロバイダに対して、その日時にそのIPアドレスを使っていた契約者が誰か情報開示要求を行います。

この時点で警察はWEBサイトを使ったユーザーとその時間にIPアドレスを使っていたユーザーを一致させることが出来るので個人を特定することが出来ます。

ここでは警察による捜査関係事項照会文章での情報開示について書きましたが、弁護士を通して裁判所からプロバイダに対して情報開示要求を行うことも出来るので、匿名掲示板などで誹謗中傷を行った個人を特定して訴訟を起こすことが可能な訳です。

5.まとめ

ネットの匿名というのは全く匿名ではない、ということがお分かり頂けたでしょうか?

私が運営していた掲示板サイトでも多い時で月に数回のペースで警察から捜査関係事項照会文章を受け取り、情報を開示していて、逮捕者も出ていました。

12年も掲示板サイトを運営していたので、著しい利用規約違反で強制退会にしたユーザーから異常な粘着をされたことは数え切れないくらいで、面倒なのと金を使うのももったいないので、訴訟まではしませんでしたが、あまりに酷い場合はすぐに訴訟を起こせるように個人の特定までは行っていた場合も、警察の刑事課に対応を依頼したこともありました。

ただ、法人名や個人名を出しての誹謗中傷や憶測の記載は、個人を特定して訴訟を起こすことが可能なのです。

公的機関や裁判所を通せば個人を特定することは容易であり、匿名掲示板などであってもインターネットの仕組み上、個人を特定することは可能なので、ネットだからといって何を言ってもいい、という勘違いはしないようにしたいですね。

アフィリエイトサービスプロバイダでシステムエンジニア、制作ディレクターとして働く傍ら、PHPの勉強がてら副業として0からメル友募集掲示板「@メル友」を開設、副業ではとても運営できない規模になった為に独立、国内最大のメル友募集掲示板に育て上げ、最大で月間500万円を売り上げ、2018年末に数千万円規模で売却。
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